羊飼いの子供
ある所の羊飼いの子供がいました。毎日野原で羊のばんをしていました。
ところが、この子供はたいそういたずらもので、そのうえ、うそつきでした。
ある日のことです。今日は、一つ村の人を驚かせてやろうと思いました。そこで、子供は高いところに上り、大きな声で。
「狼が来た。狼が来た。助けてくれ。」と、叫びました。
村の人たちは、これを聞いて、びっくりしました。そして、大勢の人が野原へかけつけました。子供はこれを見て、大変面白がりました。
村の人たちが駆け付けて見ると、狼は一匹もいません、その子供は平気な顔で、
「狼はもう逃げてしまったよ。」と嘘を言いました。
その次の日、子供はやはり野原で羊のばんをしていましたが、昨日の悪戯がたいそう、面白かったので、また一つ村の人を驚かせてやろうと考えました。そして昨日と同じように、
「狼が来た。狼が来た。助けてくれ。」と、叫びました。
村の人たちは、また驚いて、すぐ野原へ駆け付けました。けれども、やはり狼はいませんでした。
子供はこれを見て、面白くてたまりませんでしたが、平気な顔で
「狼はもう逃げてしまったよ」と、嘘を言いました。
村の人たちは、
「あの子供は悪戯者だ。そのうえ、嘘吐きだ。」と言って、怒って帰りました。
その次の日のことです。子供はやはり野原で羊の番をしていました。ところが、今度は本当に狼が出て来ました。さあ、大変です。いたずらの子供はびっくりして、大きな声で、
「狼が来た。狼が来た。助けてくれ。」と、一生懸命に叫びました。けれども、村の人たちは平気な顔で、
「あの子供は嘘吐きだ。そのうえ、悪戯者だ。嘘だ。嘘だ。」と言って、誰も助けに行きませんでした。子供はとうとう狼に食べられてしまいました。
ところが(所が)/ 可是 不過
たいそう(大層)/ 很 非常
いたずら(悪戯)/ 淘氣 惡作劇:いたずらもの(悪戯者)淘氣的人 惡作劇的人
うそつき(嘘吐き)/說謊的人
ひとつ(一つ)=(ちょっと)/稍微 一次 試一試:一つやって見よう/試一試看
かけつける(駆け付ける)/跑到 跑來
面白がりました /覺得有趣「-がる」接在形容詞詞幹下,構成動詞 表示"感覺","覺得"「偉い」→「偉がる」"自以為了不起,自高自大"
平気 / 冷靜 鎮靜 不在乎
面白くてたまりません/高興得不得了:熱くてたまらない(熱得受不了)
とうとう/終於
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